列車に乗って出掛ける。
目的は小海線に乗って車窓を楽しむこと。
今日は秋晴れの太陽が眩しかったから、どこかに行こうと考えた。
目的地のある旅行ではなく、列車に乗ることが目的の旅行だ。
小海線は小諸駅から小淵沢駅までの80kmほどの距離を2時間かけて走る、非電化の単線の路線だ。
小諸駅から中込駅までは日中は1時間に1本、中込駅から小淵沢駅は2時間に1本程度しかない。
小海線は山岳路線として有名で、車窓からは八ヶ岳と浅間山が見える。
日本で一番高いところを走る列車としても有名だ。
私も何度か使ったことがあるが、利用者は地元の高校生と観光客らしい人が主で、私のような年齢の人はそれほど多くない。
小海線沿線の人口は少ないわけではない(と思う)。
この付近の人たちはみんな自動車で移動する。
小海線の本数が少なくて不便だからなのか、駅から目的地まで移動する手段がないので必然的に自動車を使わざるを得ないのか。
実際、私も自転車を買ってからは列車に乗る機会が減ったし、車を買ってからはまだ一カ月しかたっていないけど一度も列車に乗っていない。
東京の友人に会いに行く場合、おそらく車で行くだろう。
ただ車には欠点があって、それは運転に集中しなければいけないこと。
自分が運転するときは、窓の外の景色をずっと眺めているわけにはいかない。
あと、ガソリンを使って二酸化炭素をまき散らすことへの罪悪感も少しだけ軽減されるかな。
ということで、今日は小海線に乗ってみた。
久々の列車の旅は新鮮に感じられる。
ディーゼルエンジンの音と列車の揺れが気持ちよい。
そして私は、何も考えずただ流れていく風景を眺めていた。
沿線の住宅、稲が刈り取られた田んぼ、線路沿いの木々、並行している道路、などなど。
全てが美しく見えた。

(撮影地:長野県佐久市)