群馬県側の浅間山を見に鬼押出しまで行ってきた。
以前は、国土を無計画に乱開発してお金を稼ぐ企業に嫌悪感があり、こういうところには来たくなかった。
しかし最近になって私も丸くなったのか、それとも開発されてしまったものは仕方がないと思うようになったのか、自分の中で許容できるようになった。
そんなわけで、鬼押出し園までやってきた。
このエリアには大きな木がなく荒涼とした地形が広がっている。
人の大きさの何倍ものある大きな溶岩の塊があたり一面を覆っていて、大地の持つエネルギーの恐ろしさを感じる。
天明の大噴火でできた地形というので、まだ250年も経っていないという。
地球の歴史から考えると、250年なんて一瞬前の出来事だ。
ここにいると、いろいろと考えてしまう。
当時この周辺の村に住んでいた人たちは浅間山に対してどう思っていたのか。
もし今同じような噴火が起きたらどうなるのかという不安。
現代人は科学力をもって降りかかる困難に対応できるのだろうか。
山を目の前にすると私の小ささが身に染みる。
自然の前では私なんかができることは何もないだろう。
経済活動をする人間社会の中にいるとお金を持った人が強い存在のように思えてくる。
それは多分正しいだろう。
でも自然を前にすると全ての人は等しく弱い存在のような気がしてくる。
いろいろな雑念が浮かんでは消えていくけど、ここでは余計なことは考えずに、ただ無邪気に美しい自然を楽しむのが正解なような気がした。
(撮影地:群馬県嬬恋村)